管理番号 | 新品 :89729153 | 発売日 | 2024/04/16 | 定価 | 121,360円 | 型番 | 89729153 | ||
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初期伊万里の白磁輪花盃の特別出品、再出品です。
この初期伊万里盃は前回順当に値段が上がった鶏龍山の絵刷毛目徳利と同時出品しておりましたが、この盃は予想以上に値段が上がらず、入札して頂いた方には大変申し訳なかったのですが、一旦出品を取り止めさせて頂きました。
これだけレアでコンディションもほぼ完璧に近い盃が何故それほど値段が上がらなかったのか…単純に器として酒器としての魅力は十二分にを備えており、それなりの自信があった物が不甲斐ない結果に終わり、釈然としないものを感じておりました。
しかしオークション終了後、ある古美術商にこの盃を見せて話をし、そこでなんとなくその原因に思い当たりました。
その方は超がつくほどのベテラン、こと酒器に関しては間違いのない眼を持ったプロフェッショナルなわけですが、彼曰く「初期伊万里でこのサイズのこういう物、私はみたことがないです。」とちょっと驚いておられました。
それで前回オークションの敗因に辿り着いた訳ですが、見やすいものは手を出しやすいが、人は見たことのないものは容易に手を出せないものだと。
まあ至極当然な理由でしょう。
まだまだ勉強不足ですので、私がたまたま過去に見たことがなかっただけでこういったものは、普通にあるものだろうと思っておりましたが、実のところ超ベテラン古美術商が驚くほどの相当希少なものだったようです。
だいぶ前置きが長くなりましたが、それを踏まえた上で下記の説明文をご一読いただき、この盃の魅力を感じてください。
初期伊万里でこの手の輪花型の白磁は一回り二回り大きな向付や平たい小皿的なものは見かけますが、酒器として使えるベストサイズのものは初見です。
小さく薄く轢かれた高台からなだらかな曲線を伴った腰部、そして外側にやわらかく端反りした口縁。
口縁部は細かい輪花になっていて、見込みは40本以上の鎬のような溝削りのつくりに。
相当手練れの陶工による仕事だったのでしょう。
通常の初期伊万里盃に比べてかなりの薄作で精緻なつくりをしています。
白磁の色合いは初期伊万里の中でも最上の上がりの薄青味を帯びた乳白色。
大きさは口径8cm、高さ4cmと酒器としてはこれ以上ないほどのベストサイズ。
発掘物がほぼ100%に近く無疵に出会うことがほぼない初期伊万里において、この
輪花も大変細かく、また端反り、薄作もあって口当たり想像以上によく、飲み口までまこと洗練された器です。
よく冷えたキレのある吟醸酒があいます。
おそらく今回を逃すと次に合う機会はほぼないと言える初期伊万里白磁輪花盃を特別出品いたします。
是非ご検討ください。
口径8cm
高さ4cm
箱、裂つき。
画像のお盆、徳利はオークションに含まれておりません。